「高天神を制するものは遠江を制す」と言われた高天神城。
天正九年三月二十二日深夜、
武田方の城主岡部元信率いる決死隊、最後の突撃の末、
徳川、武田が長きに亘り争奪戦を展開した高天神城は落城、
駿河・遠江国の戦乱は、ついに終わりを告げた。
廃城となった、高天神城。
落城から四百年余り、あの日の姿がよみがえる。